こんにちわ
香川県 高松市 健康運動指導士 山奥慎一です。
今朝ジョグは、お休み。
とうとう梅雨明けしましたね。
今日の香川は、非常に暑いです。
ようやく身の回りの整理出来ましたので、
運動と血圧についてレクチャーしたいと思います。
と言って、これは、職員向けに使っている勉強会の資料ですが、
みなさまのお役に立てればと思い、こちらにも掲載したいと思います。
今日は、運動と血圧のお話ですが、
血圧の話に触れると分泌系のお話もしなくてはなりませんので、
混乱される方もおられるかも知れませんが、
日ごろの感情の上下などに照らし合わせてみると、ご理解頂けるものと思われます。
よろしくお付き合いください。
また分泌系を理解することは、
女性の更年期障害やうつ症状などの現代病等にも効力を
発揮することも期待出来ますので、ゆっくり理解していって頂ければと思います。
■運動と血圧
運動すると血流が盛んになり、血圧もそれに比例して上がるはずですが、
実際には、運動時には末梢血管が拡張して血流抵抗が減少するため、
そのわりにはあがらないものです。
スタッフ古川さんがスキャニングしてくれた画像をご覧ください。
これは、いつ頃のものなのか?わかりませんが・・・
運動開始から20分後まで、収縮期血圧(血圧の高い方)・
拡張期血圧(血圧の低い方)共に上昇しています。
体内では、運動によって交感神経が緊張し、
カテコールアミンのうちのアドレナリン(正式には、エピネフリン)
というホルモンが分泌され上昇しています。
エピネフリンは、ストレスを感じた時に脳下垂体から
腎臓の上部にある副腎に指令が伝達される副腎皮質ホルモンです。
分泌されると、いらだちや不安感といった精神的な症状をもたらします。
エピネフリンの作用としては、心臓の心拍数を上げたり、
血管を収縮させて血圧を上げるだけではなく、血液中の血糖値を上げて、
脳や筋肉の働きを高め、ストレスと戦う態勢を整えたりもします。
ストレスで緊張すると心臓がドキドキしたり、武者震いしたり、
顔を紅潮するには、このホルモンの働きによるものですね。
またエピネフリンは、火事場のバカ力を生み出す・逃げる・戦うといった
緊急時に、筋肉に大量の血液を送る働きも持っています。
エピネフリンは、ウォーキング・ジョギング・水泳などの
ダイナミックエクササイズ(動的運動)や、
ぬるめのお風呂でゆっくりリラックスしたりすることによって代謝され、
消去されてしまうということが明らかにされています。
つまり、巷で言う有酸素性運動には、いらだちや不安感などを消す効果もあるのですね。
次に・・・
運動開始20分以降は、末梢血管拡張による筋血流増加により血圧が低下しています。
体内では、カテコールアミンのうちのノルアドレナリン(正式には、ノルエピネフリン)
というホルモンが分泌され低下しています。
ノルエピネフリンは、ストレスを感じてある程度時間が経つと、ココロや身体を
平常に保とうとする機能(人間の恒常性:ホメオスタシス)によって、脳下垂体から
腎臓の上部にある副腎に指令が伝達される副腎皮質ホルモンです。
現代人は、多くのストレスを抱えているため、このノルエピネフリンが不足していると
言われています。
脳が作るノルエピネフリンの生成速度には限界があり、
強いストレスで過剰な分泌を続けているとやがて備蓄分もなくなり、
またその生成も間に合わなくなり不足状態に落ち入ってしまうとの
文献を目にしたことがあります。
ノルエピネフリン不足がうつ症状や胃潰瘍の要因にもなると言われています。
このところ、うつ症状は、増加傾向にありますが、
ノルエピネフリンの不足もその要因の1つだと考えられています。
ここまでお話しすると、ちょっと気になるお客様・・・いらっしゃいますね。
不規則な生活や習慣で自律神経のバランスが崩れ、胃の機能が低下。
ノルエピネフリン不足で胃を覆う毛細血管の血流が悪化し胃の働きが低下し、
その結果胃潰瘍になってしまうのでしょうね。
またノルエピネフリン不足は、病気に抵抗する免疫の低下まで引き起こし、
健康被害につながってしまうとも言われています。
過剰に分泌してノルエピネフリンが不足しないように、
こちらもぬるめのお風呂でゆっくりリラックスしたり、
有酸素性運動することも効果的です。
分泌系のお話から血圧に戻って・・・・
重たいものを押したり、持ち上げたり、また、瞬発的に激しい動作を伴う運動では、
その運動によって動員される筋細胞で必要とされる酸素量(酸素需要量)に応じて
心臓から出ていく血液量(心拍出量)が多くなるので、それにしたがって血圧も高くなります。
寒中水泳や冬山の登山などの最中は、寒さも加わるため、
個人差もありますが、収縮期血圧が280㍉にもなるとの報告もあります。
運動によって血圧が上昇しても、健康な人なら、暖かいところで安静をとると、
5〜15分のうちに正常値に戻りますが、高血圧の人は、さらに長い時間がたたないと
運動前の血圧値に戻らないので注意が必要ですね。
気候の変化なども考慮して・・・
気温は、血圧に著しい影響を及ぼします。
高血圧患者の血圧は、一般に夏に低く、冬季に高くなりますので、
その日その日の気温とも密接な関係が見られることでしょう。
しかし、我々が判断するのは、医療行為。
ご自分で計測していただいて、これらの知識を知ってもらって、
自分で気をつけて頂くことが建前です。
本音は、我々が運動プログラムや接し方などに含みを盛り込んで、
さりげなく接していってあげることが大切だと思います。
高血圧の方は・・・
潜在高血圧の発見に使われるものに寒冷昇圧試験というチェック法があります。
これは、摂氏40℃の水に一方の手を手首まで1分間入れ、
その前後の血圧を毎分測定するものです。
正常の場合は、最高血圧が約30㍉程度上昇し、
高血圧の遺伝負荷のある人は、約50㍉・・・それ以上あがります。
このように手首を冷やしただけで血圧が上がるのですから、
全身が寒さにふれる場合は、著しく血圧が上昇することになりますので注意が必要ですね。
運動と血圧のお話ですが、いかがだったでしょうか?
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